2024.12.22
全国で年間約1万7000人が入浴中にヒートショックで急死
日本では入浴中の事故により年間約1万7000人が命を落とすと推計されており、
その多くがヒートショックによるものとされています。
この数値は交通事故による死亡者数を大きく上回り、
日常生活の中で見過ごされがちなリスクとして注目されています。
その中でも多くの方が60歳以上の高齢者の方で、家の温度差が原因で、
血管が急激に収縮してしまう『ヒートショック』により
お風呂や脱衣場で倒れられ亡くられています。
循環器系疾患の原因伴っており、超高齢化社会も手伝い国の医療費、介護費を圧迫しています。
統計によるとこのままでは、10年後には今の8倍の医療費、介護費になる試算も出ており、
老後の健康的な暮らしを推し進めるために、温度差の少ない安心安全な健康・省エネ住宅は必須と
言っても過言ではありません。
住環境を温度差の少ない安心・安全な健康空間にするためには、
外気からの熱を伝えにくくするためにしっかりとした『断熱』が必要で、
それに伴いしっかりとした『気密』も必須です。
いずれも設計上の計画にとどまらず、現場での施工精度が『命』と言えます。
予防のポイント
- 浴室と脱衣所の温度を暖める
暖房器具を活用して、浴室や脱衣所の温度差を小さくしましょう。 - 湯温を適切に保つ
お湯の温度は40℃以下に設定し、長時間の入浴を避けることが重要です。 - 入浴前に水分を摂る
血圧の安定や脱水予防のために、入浴前にコップ一杯の水を飲むと良いでしょう。 - 急激な動きを避ける
熱いお湯に急に浸からず、足元から少しずつ体を慣らすようにしましょう。
ヒートショックのリスクを軽減するため、日々の入浴時にこれらの対策を心がけることが大切です。